被災地域のストリートビューを公開します

2011 年 12 月 13 日
Posted by: 徳生 健太郎 / アジア太平洋地域 地理製品開発本部長

Google では、本年 7 月にストリートビューによる被災地域のデジタルアーカイブプロジェクト開始をご案内しましたが、本日よりそのパノラマ写真を、Google マップと「未来へのキオク」で公開いたします。

本デジタルアーカイブプロジェクトでは、ストリートビュー撮影車を用い、夏から約半年かけて、のべ44,000 km を走行、被害の大きかった東北地方の沿岸地域や主要都市周辺を撮影しました。

実際にストリートビューで内陸部から海岸線への道をたどってみると、地震や津波の被害の広がり、その大きさが伝わってきます。内陸部の夏空と東北の深い緑が印象的な風景が、海岸に向かうにつれて、一階だけがなくなった家屋に変わり、海岸では何もない大地とがれきの山に変わっていきます。がれきの中では、黙々と働く人々や大型トラックの姿も写り込んでいます。被害の爪あとの深さが見て取れます。




<宮城県牡鹿郡女川町周辺 大きな地図で見る


今回デジタルアーカイブ プロジェクトをはじめるにあたり、多くのユーザーの皆さんから「震災前に撮影されたストリートビューの画像を残して欲しい」というご意見をいただきました。

そのため、今回の公開に際し、「未来へのキオク」において、特別に震災前後の同地域のストリートビューの画像をご覧いただけるようにしました。「未来へのキオク」特設サイト上で見たい地域を検索し、震災前、震災後のタブを切り替えてご覧ください。また、世界中のユーザーの方がアクセスできるように、同サイトは日本語・英語で提供しています。(※ 震災前には撮影されていなかったために、震災前の画像が掲載されていない地域があります。予めご了承ください)



<震災前 宮城県名取市閖上 周辺>



<震災後 宮城県名取市閖上 周辺>


Google マップでは、最新の震災後のパノラマ画像をご覧いただけますが、震災前の画像がある場合には、「未来へのキオク」へのリンクが画面の左上に表示されます。こちらをクリックして、震災前の画像をご確認ください。

さらに、本日よりユーザーの皆さんからのリクエストが大変多かった、ストリートビュー画像の撮影年月を画像内に表示いたします。デジタルアーカイブプロジェクトにおいては、震災後いつ頃に撮影された画像かが分かることで、歴史的な資料として広く活用していただけるようになるだけでなく、旅行やドライブ等の時にも、街をよりよく知るための情報として便利に使っていただけることを期待しています。

今回のデジタルアーカイブプロジェクトは、震災の被害の大きさをストリートビューの技術を活用し、撮影・公開することで、世界中の科学者や研究者だけでなく、一般の方がこうした情報にアクセスできるようになり、地震や津波が引き起こす被害を知っていただくきっかけになるものと考えています。これが、後世に震災の記録をきちんと継承し、震災の記憶の風化を防ぐことにつながることを期待しています。


<ストリートビューデジタルアーカイブプロジェクトがご覧いただける地域>
下記の 6 県 82 市町村がご覧いただけます。(* が付いている市町村は今回新しく撮影・公開された地域)
青森県(3 市町村)
八戸市*、青森市*、三戸郡階上町*

山形県 (13 市町村)
舟形町、村山市、上山市、天童市、南陽市、最上町、東根市、新庄市、小国町、米沢市、尾花沢市、高畠町、山形市

岩手県(21 市町村)
盛岡市*、奥州市*、大船渡市*、北上市*、釜石市*、宮古市*、陸前高田市*、一関市、遠野市*、花巻市*、下閉伊郡(普代村*、岩泉町*、田野畑村*、山田町*)、岩手郡滝沢村*、気仙郡住田町*、九戸郡洋野町*、紫波郡矢巾町*、上閉伊郡大槌町*、西磐井郡平泉町*、胆沢郡金ケ崎町*

宮城県(32 市町村)
仙台市、石巻市、大崎市、登米市、気仙沼市、名取市、東松島市、岩沼市、多賀城市、栗原市、塩竈市、角田市、白石市、丸森町、涌谷町、女川町、加美町、色麻町、七ヶ宿町、蔵王町、利府町、松島町、七ヶ浜町、大和町、富谷町、大衡村、大郷町、村田町、柴田町、大河原町、南三陸町、亘理町、山元町

福島県(12 市町村)
いわき市、白河市*、郡山市、福島市、相馬市*、石川郡*(古殿町*、石川町*、浅川町*)、相馬郡新地町、東白川郡*(鮫川村*、棚倉町*、塙町*)

茨城県 (1 市町村)
ひたちなか市*

時刻 11:00

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