午前に行われた基調講演では村上憲郎による挨拶の後、及川卓也が 「Google がチャレンジする 3 つの C」をテーマに Google のテクノロジーや取り組みをご紹介しました。3 つの CClient - クライアントをよりパワフルにConnectivity - コネクティビリティをユビキタスにCloud - クラウドをよりアクセスしやすくクライアントとは、Web コンテンツを表示するローカルな端末やブラウザを意味し、 Gears によって、よりパワフルな環境を実現します。コネクティビリティはモバイルによって、どこでもネットに接続できる環境を意味します。 Android はこのコネクティビリティを実現する技術です。基調講演では、ここで アンディ ルービン が登壇し、Android の実機をデモしました。加速度センサーを搭載するこの実機は、その位置や向きに追従して ストリートビュー の視点を変える先進的なインタフェースを実現しており、会場を沸かせました。最後の C となるクラウドでは、プロダクトマネージャーの ピート クーメンと鵜飼 文敏が Google App Engineを紹介しました。 Google App Engine は Google のリソースを提供するサービスです。詳しくは後述のセッションレポートをご覧ください。 辻野 晃一郎はキーワードとしてもう1つC「 Community - コミュニティ」を紹介しました。Google は昨年からデベロッパー交流会を通じて、日本のデベロッパーの方々と交流を続けてきました。この交流会に参加したパネリストの中には、得意とする Google のテクノロジーについてコミュニティを立ち上げ、ディスカッションしている方々もいらっしゃいます。辻野はこのような方々をエキスパートとして認定し、彼らを通じてコミュニティを応援する API Expert プログラムを開始すること発表しました。ビデオはこちらでご覧ください。Google App Engineピート クーメン プロダクト マネージャーGoogle App Engine はGoogle のインフラを利用できる Web アプリケーションプラットフォームです。この Google App Engineについてプロダクト マネージャーの Pete Koomen が紹介とデモを行いました。Pete はまずGoogle App Engine のメリットを、とても簡単にWeb アプリケーションを開発できる環境であると説明しました。これまでは、Web アプリケーションの開発にあたっては、コーディングだけでなく実行環境となるサーバーなどのセッティングが必要でした。Web アプリケーションの公開後は、必要に応じてサーバーの増設やそれに伴う修正も必要となります。しかし、Google App Engine はこのような手間をすべてGoogle のインフラに任せることができるのです。Google App Engine の紹介の後には、ソフトウェア エンジニアのBrett Slatkinが10分間でスクラッチからゲストブックを開発するデモを行い、Web アプリケーションを簡単に開発できることを実演しましたビデオはこちらでご覧ください。OpenSocial向井 淳 ソフトウェア エンジニア昨年発表され、世界中で話題となった OpenSocial についてソフトウェア エンジニアの向井が説明しました。OpenSocial とはさまざまな SNS やWebサイトで使用可能なソーシャルアプリケーションの共通 API です。OpenSocial の発表直後には世界中の数多くのSNS 事業者が賛同を表明したことが話題となりました。セッションでは、OpenSocial の利用例として、デベロッパー交流会 第 5 回でも紹介された「脳内メーカー」というWeb アプリケーションをデモし、デベロッパーが作成した Web アプリケーションが SNS が管理するユーザー情報を利用できることを示しました。また、デベロッパー交流会 で紹介した時点から進化した点として、V0.8 から正式対応となったRESTful data APIについてもご紹介しました。向井はこの API を活用すれば、JavaScript が実行できないモバイル環境でも OpenSocial を利用することが可能となることを述べ、OpenSocial の新たな可能性を伝えしました。ビデオとプレゼンテーション資料はこちらでご覧ください。後編は Google Data API 、 SketchUP 、 コードラボ Andorid の様子をお伝えします。
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